SSブログ

ガテンなお客様(コンビニバイト日記7) [コンビニバイト日記]

IMG_1703.jpg

あまりお客様のことをじろじろ見て
あれこれ詮索するのはよくないと思いつつ

やはりコンビニのバイトの一番の醍醐味は
色んなお客様を見ることです。
人間観察です。

前にも書いた通り、近所の工事現場のガテンな
お兄さん、おじさんが私の勤務時間帯は朝ごはんを買いにきます。

私はニッカポッカ(あまりにむささびみたいに大きくないもの)に
そして腰の道具をたくさん入れたベルトに憧れがあります。
だから彼らがくると気持ちが浮き立ちます。

でもそうしてもいられません。
なぜなら彼らはバンなんかに数人相乗りで現場に来るので、
一気にぞろぞろっと客が混み合うことになるからです。
レジは二つ。スピードが必要ですが
私はまぁ慣れてきたとはいえまだ空回りが多い。

で強面面で体格のいかつい男性たちは
意外と、というかイメージに反して
謙虚で優しくて丁寧です。
むしろその他の一般のお客様より物腰が
やわらかいくらいです。

カップ麺、調理パン、菓子パン、飲み物、おにぎりやお弁当、カップみそ汁。
朝ごはんメニューはいろいろ。
フライや肉まんなどのオーダーがあると、
手を洗い、消毒液を吹きかけてからトングでとります。
また、パンやお弁当の温めを頼まれると、段取り等のタイミングが
大変です。

まだまだミスの多い私にも、かれらは気長です。

いつもクーポンのついた飲料やお菓子を7人分買っていく
ちょっと暗い目をしたイケメンのお兄さんがいます。
一番若いのでしょうか、自分のタバコとチョコを買うついでに
使い走りにされているのかもしれません。

アルバイトを始めたばかりの頃、この人が
10本以上のペットボトル飲料と他こまごましたものを
購入しました。そしてレジ袋は二つ、と所望しました。
私はてっきりお使いの品物と自分の商品を分けるつもりかな、と
大きい袋と小さい袋に分けていたのですが、
私の指導をしてくれる厳しいベテランのおばさんが、
「違います!重いから均等に二つに分けるんです!」と
教えてくれて、ハッとしました。
やっぱり私はどうにもトンチンカンなようです。
そんなときもその人は「あ」という顔はしていたけれど
何も文句も言いませんでした。

確かに、重いものを入れたレジ袋の持ち手は細くなって
指がちぎれそうになりますね。しかも
最近のレジ袋は薄いので破れる心配もありますね。
とほほ。

他に私が大好きなガ団体さんがいます。
親方みたいな人は、物静かで人の好さそうな
いがぐり頭のメガネのおじさんです。
徒弟の3人はなぜか全員、明日のジョーみたいに
長めの前髪をなびかせた黒髪の若者です。
共鳴?影響?しあうのでしょうか。

一人は外国人風で、必ずカフェラテと甘い菓子パン。
ふるさとの味がするのかしら。とか。
一人は手袋の消耗の激しいお仕事なのか、しょっちゅう
作業用の手袋を買っていきます。
あと一人は髪をくくっていることもあります。

ジョー軍団。そろって礼儀正しいですね。
コーヒーマシンが故障してすごく待たされていた
ことがありましたが全然苛立ちを見せませんでした。
私だったらジリジリしてたかも。

私の数々のミスについてはまた今度書きましょうか。

注。プロとして、そっと観察はしても
お客様と目を合わせない方がいいかも、と
胸元を見ての接客を心掛けるようにしました。
まあ守秘義務はどの仕事にもありますが
どんな状況にあっても
バーテンやホテルマンのように、何も見てませんよという
ような顔をしたプロになりたいです。

nice!(15)  コメント(5) 

コンビニの客人(コンビニバイト日記6) [コンビニバイト日記]

IMG_1698.jpg

コンビニにまつわるエトセトラ。久しぶり。

コンビニではもう9月1日から
肉まんが始まりました。
冷やし中華などの冷たい麺類もまだまだ
販売していますが。

早朝の時間帯、
私の勤めるコンビニには常連さんが
何人かいます。

向かいの中学校の先生。
その中学校が現在工事中なのでその現場で働く人たち。
ほかにも解体現場、道路工事の現場、色んな現場の
作業員たち。
50mほどのところにあるバス停や
1キロほどのところにある私鉄の駅を利用する
通勤途中の人たち。
近所のお年寄りやおばちゃん。
ジョギングやウォーキングの途中の人。

判で押したように同じ行動パターンのお客さん、
お買い物の品々に決まったパターンがある人がいて、
顔と行動をセットで覚えていたりします。

おにぎり3個の男。
「いつもの」タバコと、コーヒーとコッペパン、
お弁当とお茶とお漬物、のおっちゃん。
全身入れ墨で、甘い菓子パン2個の男。
クーポンをまめに利用する現場の人。
スヌーピーのエコバッグの男性。
3千円くらい毎日買い込む女性。
お手拭きを所望する男。
豆乳2本の痩せた女性。
ショートホープ3つのおじいさん。
インゲンの胡麻和えとブルーベリーヨーグルトの若い男性。

私は平日の週3回働いているのですが、
週に5日もしくは7日
同じ行動の人も中に入ると思われます。

ガテン系という言葉が通じるのは、40代以上の方だとおもいますが
昔そういう名前の肉体労働向けの雑誌がありましたね。
私はガテン系の人にちょっと憧れがあって、
ニッカポッカ(最近は履いていない人も多いです)と
道具のたくさん入ったベルトがすごくカッコいいと思います。
そのガテン系の人たちと、店員としてでも、
〇番のタバコください、とか温めてください、という
会話を交わすのがウソのようです。

またガテン系の人については詳しく書きたいかも!

今、個人情報にうるさい世の中ですが、
買っているものを見ることができるレジ担当の立場というのは
どこか気まずいというか、
気になりはするけれど、その人の買い物のパターンから
垣間見える事情など、詮索してはいけないものなのだと
なんとなく感じます。(ここで書いたりしてもNGかな)

最初、
朝っぱらからお酒やおつまみを買う人を見て
おっ!と思ったのですが、
冷静に考えれば、
夜勤明けの人かもしれないし、
お休みの日なのかもしれないし、
まぁそうでない人もいるかもしれないけれど。

始業時間はとっくに過ぎているのに、
中学の体操服を着た男の子が、
お母さんらしき人と一緒に、
揚げ物を買ってコンビニ前の縁石に座って
並んでそれを頬張っている。

なんか背後に切ない物語がありそうな光景です。



nice!(13)  コメント(6) 

カルトの子たち [日常]

IMG_1543.jpg

「星の子」に関する前記事では、結局
自分の意見や感想を述べることを避けてしまいました。

実は、
私が小学生の頃、叔母が仏教系の新興宗教に通い始めて、
その母親である祖母も行くようになりました。
私も何度か連れて行かれ、熱く語る講師の話をけっこう
真剣に聞いていました。ああいう話は初めて聞くもので
衝撃的でした。

その宗教は、とにかく葬式仏教が戒名などで金もうけをして
いることを強く批判、攻撃し、
そして、信心深くその宗教の話を聞き、勉強をして試験を受け、
「悟り」の境地にまで達することなければ地獄に落ちるんだと
脅迫してきます。
その脅迫を真に受けて、また、頑張ってその悟りの境地に
達しなくては、という思いも起こりそうになりました。
ちょっとだけ。「洗脳」されかけたのですね。

祖父は大反対して家の中が荒れに荒れました。

いわゆる「カルト2世」ではないけれど、そういうことが
過去に私もありました。
結局祖父の反対をおして叔母も祖母も通い続け、
やがて祖父は病気で亡くなりました。

他の叔母たちも自分たちの母親である祖母に
おこずかいなどあげていたのが
祖母がすべてお布施などとしてその宗教につかって
しまうのでやがてあげるのをやめました。

うちにはその宗教の本やビデオが段ボール何箱も
たまるようになりました。

いやあ、それこそが地獄でしたねぇ。
うちはお金がそんなにないので寄付金何億円という
ことはなかったけれど!

叔母は少しづつ熱が冷めていったようで、
祖母は元気なうちは通っていましたが
認知症になりやがて亡くなってからは
もうすべてが過去のこととなりました。

壺を売りつけるわけではないのですが
信者たちから吸い上げたお金で立派な会館を建てて
名を伏せて心に迷いや悩みを持っている人向けの
本などを入り口としているのはやっぱりカルトっぽい
といえるのかなぁ。
(ベストセラーになったりしていて)

サプリメントや健康器具等は、体。
新興宗教は、心。
それを介して結び付けられる、
カモとサギ。
搾取する側、される側。

これはいつの世にもあり続ける構図なのでしょうか。

しかし与党である政党の、
総理大臣やほか上層部のる議員などと
こんなにも深い関係を持っていることは全く知りませんでした。
それがショックでした。

そして暗殺事件がきっかけとなり
こんなにも明るみに出たことは
いいことだったと思います。

子育てをしていると、
ある意味ですべての親は、自らの価値観で
真っ白で生まれてきた子供を「洗脳」することになるとは
思います。

でもカルト二世のように、
一般社会と大きくかけ離れた価値観をもった家庭で
育てられた子供たちは、

周りとの差異を感じ取ったときに、
自らの意思で(洗脳されきっていなければですが)
信仰の自由を与えられるべきだと思います。
親の選んだ信仰ではなく。

もちろん、犯人が元首相を殺害したということを
正当化することはできませんが。
カルト宗教の数の分、その数倍、数百倍は、
不に陥れられた家庭はあるのです。

怖いですねぇ。人の心を救うという名目の宗教も、
人の心を余計、苦しめてしまっています。


nice!(14)  コメント(5) 

映画「星の子」 [本や映画や音楽や]

IMG_1637.jpg

星の子、という映画をみました。
芦田愛菜ちゃんが、少し前すごく大人なコメントをしたと
話題になったのはこの映画のプロモーションの頃だったと思います。

今村夏子さんの小説が原作ということです。
何も知らずにNetflixでみたのですが、タイムリーな内容。

愛菜ちゃん扮する主人公のちひろは、普通の中学生。
そんなちひろのなんでもない日常・現在と、
赤ちゃんから成長するまでの過去が、入り混じって映画はすすんでいくので
集中してみてないと混乱してきます。

ちひろの両親は、あやしい新興宗教に傾倒しています。
魔法の水の入ったペットボトルを買い、
頭にちょんまげのようにおしぼりを乗せて、
その水をかけ、自らを浄めます。

ちひろは、いわゆるカルト二世です。
しかも、両親がその宗教にハマったきっかけは、
病弱な赤ん坊だった自分。

周囲(伯父とか友達とか先生)にとっては、
あやしい信仰も、ちひろにとっては、
大好きな両親が物心ついたころからやっている
当たり前のことです。

教団の集いにも出向き、その中には
自分と同じカルト2世の友達もいて、
憧れの存在である青年幹部もいます。

ちひろの姉は、両親に不信感を抱き、家出を繰り返し、いつしか
行方知れずになってしまいます。

この魔法の水はかなり高価らしく、
ちひろたちの暮らしは家の中の様子を見る限り、
だんだん狭く貧しくなっています。
修学旅行の費用も、伯父さんに借りているらしい。

教団の信者は多く、バスを借り上げて、
大きなホテルのような自前の施設?に大勢で
出向いて、泊まり込みで集います。

その合宿中、寒い中、森へ出かけて流れ星を探す、
ちひろと両親の3人。


姉は両親と信仰を拒否し、ひとり出ていきます。
伯父はちひろを両親のもとから救い出そうとします。
その前にも両親を説得しようとしましたが失敗に終わります。
幼い頃からの友達はちひろ個人と偏見なく接します。
何も知らない友達は宗教のことを見聞きしひそひそ噂します。
先生ははっきりと嫌悪感を顕わにします。

カルト教団とその2世の姿。

原作は読んでいないのですが、映画は
新興宗教を断罪するでもなく美化するでももちろんなく
ただ淡々と彼らが生きている様を写します。
その様はたぶん「普通」と少しずつずれていくのですが。

私は、大学生の頃、アルバイト帰りに
純朴な感じの同年代の女の子に誘われて
なんだかわからずについていったら、マンションの一室で
自己啓発めいたビデオを見せられました。

そして奥からいかにも頭の切れそうな男子学生が出てきて
あやしいと慌てふためいて逃げ出したのですが、
なにかの教団だったのだとあとで気づきました。
あの頃は無知ですぐホイホイ人を信じていました。
女子学生の顔は今でも覚えているのですが、
とてもいい人そうでした。

芦田愛菜ちゃんは、
数多あるであろう出演のオファーの中、
こんなに地味で話題性に欠ける(というより話題にするのが難しいであろう)
作品を初主演の映画に選ぶなんて、すごいなぁと何かのコメントでみましたが、

確かにそうですね。
読書が好きで聡明な愛菜ちゃんは、
そして、この映画の主人公の

なんとも微妙な立場におかれた
思春期の女の子の役を、とても繊細に演じています。




nice!(13)  コメント(4) 

コンビニ歳時記(コンビニバイト日5) [コンビニバイト日記]

IMG_1504.jpg

コンビニバイトの話ばかりです。

小学校の頃、うちの家業は花屋だったのですが、
お店屋さんにあこがれる友達が面白がってお手伝いしたがるのに、
接客・対人が苦手な私はバックヤードで遊ぶ専門でした。

それが今、接客の仕事を面白いと思っているなんて
自分でも不思議です。

ただ、コンビニのお仕事は、少なくとも私のシフトの
早朝の時間帯は、「接客の合間に作業する」のではなく、その逆で、
やるべきことがとても多く、やりながらお客さんが来たら飛んでいく、
という感じです。
思ったよりも動き回るということに少なからず驚いています。
おしりのポケットのスマホ歩数計で見ると、
3時間で3500~4000歩くらい。狭い店内を!

どういう作業があるかというと、

CG。これはレジ内の釣銭を一定に保ち、余分は
奥の金庫にしまうことです。まぁ賢いレジがすべて
計算してくれるのでそれに従えばいいのです。
現金に触れるのはこの時だけなのでちょっと緊張します。
ここで、公共料金やネットショッピングの払い込み用紙、
クーポン券などもまとめます。

フェイスアップ。消費期限を確認しながら、
店内の陳列棚の商品をきれいに並べます。

品出し。裏の事務室兼倉庫から、台車に乗せて
補充すべき品物を出してきて、しかるべき配置に、
(もちろん消費期限をチェックしながら最後列に
並べていきます。
身長が低いうえ五十肩をやった私には、
最上段に品物を並べるのはけっこうきついです。

面白いですねぇ、月曜日は栄養ドリンクがよく売れているし、
土日はなぜかもやしとか豆腐・納豆が出ています。
お天気や気温の1度でも売れるものは違い、ということは
売れ残り商品も増減します。

すいか。根ショウガ。プラム。デラウェア。
あんみつ、葛まんじゅう。そうめん。冷ややっこ。
ゴキジェットにサラテクト、蚊取り線香、汗拭きシート。
お客さんがレジに持ってきて、あ、こんなものも
置きはじめたのか!と気づくことも多いです。
意外と季節感があるのです。
まぁ商売というのは、そこに訴えるものだなとは
思いますが。

沖縄フェア、カレー祭、有名イタリアンシェフとのコラボ、ハワイアンフェア、
揚げ物祭り、デザートフェア。
2-3週間おきに目まぐるしく変わるフェアが開催され、
新製品が陳列棚に並びます。
定番商品(たとえばこの季節にグラタンやおでんを食べる人がいるのか?
と不思議に思うのですが、おいてあります)もあり、
新商品、季節商品、期間限定商品、が変わっていきます。
飽きやすい人間にあの手この手でトラップをかけます。

すべてがバーコードで管理されているので、
各店舗でも、そしてコンビニ親会社でも、
売れ筋商品などの統計も出ていると思うのですが、
そういうものとにらめっこしつつ発注するのもこれまた
ゲームというか株式投資のように面白いのかもしれません。
オーナーさん、店長さん親子はいつも
頭を痛めていますが!!
nice!(13)  コメント(5) 

コンビニという小宇宙(コンビニバイト日記4) [コンビニバイト日記]

IMG_1571.jpg
友人の佐渡土産。

先日、「コンビニ人間」という本について言及しました。
少し前に芥川賞をとった作品です。

子どもの頃から、世の中の事柄のとらえ方がどうしても
周りの人とずれていて、うまくいかない女の子が主人公です。
彼女は、悪意はないのですが
他人から望まれる言動をすることがとても苦手で、
それを読み違えてはトラブルを起こします。
そこでて、トラブルを避けるため、ただただ受け身で生きていく
という処世術を身につけます。

大学生になった彼女は、ひょんなきっかけからコンビニのアルバイトを
始めます。
そこでは、決まったスケジュールで、何をすべきかというのが
ハッキリしていて、彼女は水を得た魚のように生きやすさを感じます。
しゃべる口調なども、バイト仲間の真似をして、人と自分との違和感を
埋めようとします。

しかし、大学を卒業しても、30代後半になっても、
就職せず、結婚もしないでコンビニバイトを続ける彼女はまたまた
周囲から浮き始めます。

私は週3回、6時から9時という早朝の短時間ですが、
確かに納得するものを感じます。

コンビニはコンパクトで完結した小宇宙です。
ほぼ分刻みに、やるべきことが決まっています。
正義はただひとつ、お客様を満足させること。

私も、時々ゲームをしているような感覚になります。
ひとつひとつ、決まった型の課題をクリアしていき、
敵を倒していき、ポイントを稼いでいき、
ゴールする、というような。

決められた作業をする合間に接客をするのですが、
動線やら足音などから、店内を回っているお客さんが
レジへと向かうタイミングを見計らって、
お待たせすることなくカウンターの内側へ走ります。
作業は多くても、最優先すべきはお客様なのです。

コンビニの食品には消費期限がありそれもまた絶対です。
その1時間前には廃棄をしなければなりません。
間違ってレジまで進んでも、警告音が鳴り、
その商品を売ることはできません。

お弁当類とサンドイッチ、サラダとデザート、
そしておにぎりなど寿命の短い商品のトラックは、
1日2便ありますので消費期限も
同日中に2種類あります。午前3時と午後9時とか。

消費期限が近づいた商品のリストが定時になると印刷され、
その商品にシールを貼ります。(それをコンビニのカードで
買うと、ポイントが何倍かつきます)

それでも売れなくて、タイムリミットが来たら、
定期的にする「フェイスアップ」の作業で
店員が「廃棄」の処理をします。

これは一番いやな作業です。
1時間の間まだ食べられるので、困っている人に
配るとか、できないのでしょうかねぇ。
割引して売るとか。

私もこの小説の主人公ではないけれど、
コンビニという小宇宙でのゲーム、嫌いではありません。
nice!(14)  コメント(5) 

2022-06-04 [日常]

IMG_1564.jpg

行き当たりばったりに生きてきて半世紀、
友人はこのブログを見て私のことを
「高等遊民」と称してくれました。

別の友人に、
私はアリタイプではないのでキリギリスかな、と
言ったところ「地味なキリギリスだね」と言われました。

詳細は省略しますが
訳あって子供たちが幼い頃からずっと夫とは
別居生活、実家に「出戻り」して暮らしています。

ただ、またまた訳あって(狭すぎることが主かな)
いま、実家からも独立したいと思っています。

産休育休でなく退職を選び、
また、せっかくお誘いいただいたのに
遠いという理由で職場復帰を断り、
短期アルバイトなどでつないでいるうちに、
年齢的にも再就職が厳しくなりました。
ましてや住んでいるところに近いという
条件ではますます。

今の勤め先はフルタイムエブリデーではありますが、
時給制のアルバイトの身分。しかも3か月契約。
なかなか安定しているとは言えません。
時給も最低賃金、ボーナスもなし。
社会保険とかはあるのでそれは有難いけれど…
(コンビニの副業も助かります)

ただ、一番大変なのが、高い家賃です。
東京郊外とはいえ、私の給料ではとてもとても。
ということで、いざ独立するとなると
貯金を切り崩しながら生活するしかないですね。
実家もこれまた少ない年金生活者で、
まったく高等とは程遠いのであります。
(地味なキリギリスは当たっているかもしれません)

市営住宅とか都営住宅とか、
市役所に何か手立てはないものかと
とりあえず相談に行ってみました。

話を聞いた市職員は、「生活保護」を勧めてきます。
確かに困窮していますが、一所懸命働いて
生活を立てていこうとしているのに、
(離婚はしていないので、色んな一人親手当は
もらっていません)

なぜ生活保護を勧めるのか?と怒りと悲しみを覚えましたが、
でも、市役所に相談に行くという時点で、
何らかの支援が必要な困窮者ということになるのでしょう。

色んな所で目にする、
年収300万以下の子育て家庭の困窮、という
日本の現状、ここにあり、です。

元・夫は、子供の教育費は出してくれています。
地味なキリギリスは、
おかげで子供にはさほど不自由させてはいないつもりですが

親不孝な娘なのでしょうねぇ
最近いろいろあって

ふらふらぶらぶら楽しんでいる場合ではない、
と反省、後悔、しきりなのです。

nice!(14)  コメント(4) 

女王様 [日常]

IMG_1558.jpg

先日のことです、
ベランダに小さなシャワーヘッド状の
巣を作り始めている蜂を見てびっくりしました。

スズメバチか?下手に刺激すると襲ってくるかも!
でもこんなところに巣を作られたら
洗濯物が干せない!

しばらくウロウロと悩んで、
長い棒でつついてみたらポロッと
蜂とともに巣は落ちたので、その日は一安心。

でも翌日見たら、また同じところに、
巣を作っている!たぶん同じ個体!

女王蜂のようですが、のっそりした
動きで攻撃性もなさそう。
ごめんなさい、けなげに頑張っているけれど、と
もう一度巣を落として蜂も追いやりました。
弱っている風でもあり、その後は
もう来ませんでした。

後で調べたら、
スズメバチではなく、より攻撃性の少ない
アシナガバチのようでした。
女王蜂が孵化した直後、寝ぼけた状態で
巣作りをすると書いてあったので、
きっとそうでしょう。

女王自ら単体で巣作り。
(のちに働きバチもお手伝いすることがあるそうです)
しかも寝ぼけた状態で。
そしてこんなにトロくさいおばさんにも
駆除される。

もっと、違う場所を選ぶといいのに。

nice!(13)  コメント(5) 

カスハラ(コンビニバイト日記3) [コンビニバイト日記]

IMG_1545.jpg

コンビニバイトも3か月目になり、お客様の応対にも
だいぶビビらなくなりました。

早朝はおにぎりやサンドイッチと飲み物、
タバコと新聞などの2~3点のお買い物するというお客様が
ほとんどなので、ピピッとバーコードリーダーを当てるだけです。
しかしあのピピッというやつも人を見るのか、まったく
反応してくれなかったり(日光やしわに弱いのです)
逆に長くあてていると2回読み込んだりするので要注意です。

今のご時勢、SDGsで
「レジ袋はおつけしますか?」や「お箸やスプーンはご利用ですか」
という質問をするのですがこのタイミングも難しいです。
一連の流れがすーっとうまくいって、
美しくフィニッシュするとちょっとした達成感があります。

それでもまだ色々ミスをします。
ちょっとでもレジの操作や応答などでもたついたりすると
(マスク越しでよく聞こえなくて伝わらないことが
往々にしてあります)必要以上に怒るお客様がいます。

今の時代はなんでもハラスメントといいますが
いわゆるカスハラ、カスタマーハラスメントに当たるのでしょうか。
怒鳴り散らす人、不機嫌をあらわにする人、舌打ちをする人。

こういう人は何か世の中に不満をもって生きているから
何も逆らえないだろうという相手、たとえばコンビニ店員などに
当たり散らすのでしょうねぇ。

運転をすると人が変わる、という人がいますが、
最近話題の「あおり運転」、恐ろしいです。
車は走る凶器、凶器を手にすると自らも凶暴になるというなら
毎日包丁を手にして料理する人が凶暴になったら
怖いですね。

家庭内や職場で身体的、精神的な暴力をふるう人もいますが
外で見ず知らずの人に暴力を振りかざす人もいて、

知らない相手に怒鳴ったり当たり散らしたりする人の
気持ちの機微というか、何なのでしょう。

ミスったりもたついたりして
そういうお客様に怒られるのが怖いから
私などはびくびくすぐに焦ってしまうタイプなのですが、
本当は落ち着いてやればいいんですよね、
わかってはいるのです。
まぁそれほど怖い「カス」様はあまりおみえにならないので
大丈夫ですが。

常連さんの動きでレジへ向かわれるタイミングを計り
レジへ走る>無駄な質問をしない>さっと対応する、
スッと買い物を終えて帰る、が決まると嬉しいです。

交通系のプリペイドカードやコンビニのプリペイドカード、
スマホや腕時計、様々な方法で支払いをする人がいます。
これは釣銭もないしスマートですねぇ。素早いです。

コンビニに慣れている人は、
バーコードのある面を上にして商品をカウンターに並べてくれたり、
自らレジ袋や割りばしの要不要を申し出たり、
動きがスムーズです。
こうなったら、もうお互いに動きがうまく連動したら
「決まった!」と体操の技が決まったような喜びです。

でも、スマートだからいいってわけでもないと思うのです。
スマートでなくてもいいのです。
年配のお客様がパネルタッチに戸惑ったり
小銭でもたついたりしても、もちろん怒らず
ニッコリ笑顔で対応です。
後ろに並んでいるお客様が時々じりじりしているようですが。

ところで気になっていた「コンビニ人間」という小説を読みました。
「明るい夜にでかけて」でも主人公はコンビニでバイトする
大学生で、物語の主な舞台はコンビニでした。

nice!(15)  コメント(4) 

配線地獄 [日常]

IMG_1532.jpg

狭い家で、思春期の子供たちが
個室が欲しい、と騒ぐのですが
ない袖は振れません。
でもまぁなんとかしてやろう、と
いう親心から工夫をして各自のプライベートスペースを
確保してやるべく、模様替えを色々としたわけです。

毎度のことながら情けないのですが
配線地獄に陥りまして、Wi-fiが繋がらなくなってしまいました。
無線化が進んでいるとはいえ、
無線にするための配線はかなり複雑です。

光通信のボックス。
JCOMのケーブルテレビとWi-Fiのモデム。
それをテレビやレコーダーにつなげるための
ケーブル。ごちゃごちゃです。

子どもたちが今度はゲームができないと
騒ぎます。

なんとか二日かけて繋ぎました。
疲れて頭から火を噴きそうになりましたが、
われながらよく自力でなんとかできました。
もう諦めてサービスの人を呼ぼうと思いましたが
最後の最後でLANケーブルとWANケーブルを間違って
配線していたことが判明しました。

コンビニバイトも楽しいけれど
ハシゴのダブルワーク、家事もあるので
トリプルワークでけっこう疲れがたまってきました。

連休はメインのオフィスワークは10連休となったので
まぁゆっくり模様替えの後片付けやらしてのんびり過ごそうと
思います。

メダカの産卵のお世話(なんだかんだで大小12匹に減っているのですが、
今年もまた孵化させて増えてほしいものです)と
畑のお世話(絹さやとスナップエンドウ収穫中!)
が楽しみ、な春です。

nice!(20)  コメント(4) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。