クラウンシャイネス [日常]
友人が高尾山でレンジャーのボランティアをしているのですが、
その友人がそこで知り合った方が、物にたいへん造詣が深く、
色々な資格もお持ちの物知りな方です。
そんな方が、ご厚意でハイキングや散策をしながらの
植物ガイドをなんと贅沢に友人と私の二人に買って出てくださいました。
なんだかんだで、3回を重ねています。
友人もそういう活動や仕事柄もあり植物に詳しいのですが、
私はまあちょっと好きという程度のもの。
でも、お話がとても面白いので、毎回楽しみにしています。
先日行ったのは、「人工の自然林」という明治神宮。
原宿や表参道に行ったついでにふらっと寄る程度だったのが、
奥へ奥へと神宮の方へ歩いていくとその森林を堪能できます。
そこで撮った一枚です。
何でも、この現象は「クラウンシャイネス」というものだそうです。
森林のなかで樹々の梢が、はるか上の方で重なり合うようになったとき、
風や雨で揺れてぶつかると互いに枝葉を傷つけあい、
そこから傷んで病気になったりしやすいのでそれを避けるため、
このように、「クラウン」トップの方が、シャイになる、
ちょっとソーシャルディスタンスというか、パーソナルスペースをとりながら
ある程度以上に近づかないようにする現象で、
このようにきれいに隙間ができるのです。
この共存するための賢明な判断を、
脳を持たない植物は細胞レベルでするそうです。
美しいし、興味深いし、感心しました。
命名もいいです。
こういうお話をほうほう、と聞きながら
歩く会、次はどこに行くのかな。(おまかせ)