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コンビニのBGM [コンビニバイト日記]

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久しぶりの投稿です。
書きたいことは常にありながら一度離れると、
パソコンすら開かない状況にありました。
それはスマホのせいですね。
所用も、遊びもSNSもすべて小さなあいつで事足りてしまう。
そして視力がどんどん落ちていく。
ただでさえ年齢で遠近感が、ピントが、と嘆いているというのに。

ぼやいてばかりでなく、
何を書きたかったかというと、コンビニバイトのことです。
変な話、私の場合、このアルバイトは
単調なデスクワークの気分転換にも、
人々の動静から時勢を垣間見る楽しみにも
そしてもちろん貴重な収入源にもなっているのです。
一石三鳥です。

コンビニに限らずすべての商業施設においてみられる現象、
それは実際よりもワンテンポ早いことですね。
季節もイベントごともかなり先取りして、人々の心をあおります。

今年は気温が迷走していつ迄も暑いかと思うと急に寒くなったり、
そのせいで「おでん」を始めるのはうちの店舗でも十一月に入ってしばらく
してからでしたが、売れ行きが振るわず、今も弱い感じです。

中華まんや温かい飲み物は、早朝のお客さんはカイロ替わりにも
買っていかれますが。

私は早朝6時から9時までの3時間勤務なのですが、
ずっと店舗内にいるとBGMも楽しみの一つです。
フェアやキャンペーンのCMなどもはさみながら
セブンイレブンなら全店舗一緒なのかなと思うのですが、

クラシックやロック、アニメソング、ボサノバなどとバラエティ豊かです。
イージーリスニング風にアレンジされていますが、
なかなかによろしいです。

けっこう懐メロ的なものも多いような気もしますが、
私の世代にとっての懐メロというのももはやオールディーズというか
いや名作ゆえかもしれません。
いわゆる私から見てもオールディーズももちろん入っています!

ビートルズ、ビージーズ、カーペンターズ、クイーン、アバ、などなど
思わず一緒に口ずさみたくなるような曲選。
この記事を書くにあたり、調べてみたら、セブンイレブンの
〇月店内BGMがホームページでも公開されていました。
さらにネットでは週間セトリも。

3月には、3月の雨、
夏にはアンダーザシーや、コパカバーナ、
いや最近の流行歌の打ち上げ花火、
などと季節感も取り入れてあり、たぶん、
選曲する特別な部署かなにかがあって、
楽しんでやっているんだろうなあというのが
想像されます。
私のような洋楽不案内人間でもおっ!と思うので、
詳しい人、わかる人にはたまらない楽しみではないかと思います。
ふと入ったコンビニでこんな曲と出会えるとは!という。

しばらく、この曲なんだっけ、とずっと思い出せず、
やっと頭の横で小さな電球がひらめきでパッと点灯し、
キラークイーンだ!と分かったときの嬉しかったこと。

さていま、まだ12月2日というのに、昨日の勤務では
ずっとクリスマスソングばかりでした。
追いたてられ、急かされているようで
もうちょっと待ってよ~と思いました。
(早くからクリスマスケーキやおせち、年賀状の予約の
チラシは置いていますがね)





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コンビニエンス [コンビニバイト日記]

コンビニでのアルバイトも2月で1年になりました。
そこそこ、どんなことがあっても対処できるようになったかな。

もともと私は、コンビニをあまり利用するほうではありませんでした。
割高だというのが一番の理由です。
「週に〇〇円コンビニで使う人は」とか、
「コンビニスイーツで年間〇〇円買っている人」とかいう
ネット記事だかネットCMの文言を見たことが
あります。記事自体はちゃんと読んだことがないけれど、
なんとなくですが、そこには、コンビニでの買い物は
無計画な浪費であるという戒めがあるような感じがします。

コンビニでお仕事しながらも、私自身にも、
どこかでコンビニ利用者への偏見みたいなものがあります。

たとえば毎日のように訪れてレトルトの食品や飲料、お菓子などを
2~3千円分ほど購入する中年の女性がいます。
30分くらいかけてゆっくり狭い店内をめぐって、
吟味して買い物されていきます。
なぜ、スーパーではなくコンビニなのか。
何かしらの事情があるのか?

実際のところ、割高なものもありますが、
実はそうでないものもあります。食品でも、
いわゆるプライベートブランドもあるからです。
パッケージングのせいか、ドラッグストアで買うより
全く同じ中身のものが安い品物もあります。
スーパー同士でも、目玉商品で出血サービスする品物の
分の損害を補填をするかのように、よそより高い商品もあります。
まぁでもいうなれば非日常館というか、利便性への対価のような
しかがないなぁ~という部分もあるのかもしれません。

もう一つ、偏見というと、
コンビニの店員への偏見もあると思います。
これは色んな職業に対しても言えることですが、
学歴や特別な技能を問わない、早く言うと
「誰にでもできる」仕事という、ちょっと下に見る
感じでしょうか。

24時間、便利でかゆいところに手が届くような
品ぞろえのコンビニエンスストア。
その小宇宙で働きながら、色々とまだまだ
考えを巡らす、

しがないバイト店員のおばさんであります。







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失敗あれこれ [コンビニバイト日記]

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コンビニのバイトの先輩がコロナ陽性になりました。
(若い人はバ先というらしいですね。)

その人は私より10歳年下ですが、ボブでメガネです。
私は基本ショートヘアなのですが、散髪を怠ると
ショートボブっぽい感じになります。

その髪型で、二人レジに並んでいると、
たぶん、阿佐ヶ谷姉妹に見えるのではないかと思います。
ふたりでハモって「いらっしゃいませ~♪」
「ありがとうございました~♪」
なんてね。いやそれが気になってショートに戻しました。

コンビニはもはや恵方巻の予約開始してますが、
なんだか目まぐるしくて恐ろしくさえなります。

当世、
値上がりするものが多くて、値札の付け替えがいつも大変そうです。
あと、新潟の雪の影響で工場がストップしているようで、
パックご飯が品薄です。

こういう時代や時勢を反映した出来事を肌で感じるので
パソコンや机上で数字を眺めているだけの職場とは
違い、いつも感心しています。

さて私の昨年の失敗のいくつかをご披露したいと思います。

店内は、自動ドア通過の時のピンポン音のほか、
様々なサインの音が鳴り響きます。
揚げ物が揚がったタイマーの音、
応援求むのサイン、
お釣りの取り忘れの電子音、などなど。
一番目の音には、どこにいても
「いらっしゃいませ」と大きな声でいうことになっていますが、

間違って違う音にも反応していってしまうときがあります。
あと接客業あるあるだと思いますが、
制服を脱いでお客として店内にいても、つい言っちゃう。
私はもう一つの職場であるオフィスでも
挨拶のときおはようございます!でなくいらっしゃいませ!と
言いそうになる時があります。

コンビニの電子レンジは1500ワットあります。
家庭用は一般的に500~600なのですごい威力です。
たいていのお弁当は1分前後であたたまります。
(麺類はおつゆに時間がかかるのか2分半くらい、
待っていてとても長く感じます)

ソースやタレが別についてテープで貼ってあるお弁当は、
それを外してチンして、また貼り付けて渡さないといけません。
私は、はい、それを忘れてそのままレンジに入れて、
中で爆発してソースまみれにしてしまいました。
結局きれいにふき取って、ソースは別のお弁当から失敬して
お渡し、ソースなしとなったお弁当は自分で買い取りました。とほほ

鮭茶漬けがカップになっている商品は、わさびが外についています。
これはちゃんと外してからチンしたのですが、
レンジの外側に貼り付けてそのまま、
お客さんが帰ってから気づきました。
ごめんなさい。
さび抜き派でありますように。

いまは、マスクをしているし、仕切りのビニールもあるし、
BGMはうるさいし、けっこうお客さんの声がききとりづらいのですが、

卵を1パック買った男性が、フォークくださいというので
「?」とは思いましたがお渡ししたら、怪訝そうな顔。
お互い怪訝そう。
もう一度言ってもらったら、
「フォーク」ではなく「ホープ」でした。

タバコ名は、本当に大変です。

今は「レジ袋はおつけしますか?」というのが定番の質問です。
はっきりと答えてくれるお客さんや、
速やかに自分のエコバッグを差し出してくれる人はいいのですが、

もにょもにょ、もごもご、あるいは無視で、
どっちかはっきりせず、
あとでこちらが間違ったら怒る人がけっこういます。

要るのか要らないのか、はっきりしてよ!
と啖呵を切りたくなります。

お箸やスプーン、フォーク類もSDGsで減らす運動していますが
まあそう簡単でもありません。
これもぼーっとしててお弁当類なんにでも
お箸をつけて渡すと、

「カレーライスなのでスプーンもらっていいですか…」
ああ、そうですよね(;^ω^)
チャーハンやピラフ、オムライスにグラタンもそうですね。

中華丼や親子丼のようなものはどちらがいいか悩むところです。
スパゲティでも「フォークじゃなくてお箸ください」
という方もいます。
何も聞かずに箸をつけたら、
「うちに箸くらいあるよ!」と怒られたり。

まあいずれにせよ
きっちり(やさしく)意思表示してくれるのが一番助かります。

店員さんにも、丁寧な人、不愛想な人、不器用な人、気が付く人
色々いますが
お客様にもいろんな人がいます。
お互い気持ちよくしたいものですねぇ


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秋冬の新しい任務(コンビニバイト日記8) [コンビニバイト日記]

コロナで2年間中止になっていたらしい「おでん」が、
11月ごろから始まりました。

ただ、洋服屋さんのように「秋冬物」が並ぶと
「春夏物」が消えてしまうというわけではないのが、
コンビニです。あらゆるお客さんのニーズに応えるため、
なのでしょうか。

まあなんだか今年の11月は小春日和のような日が多く、
私も畑に行っても汗ばんだり、日焼け止めを塗らなかったことを
悔んだりしたものです。

おでんを食べる人がいる一方、冷やし中華などの冷たい麺類を
食べる人もいるのです。
ダウンコートを着ている人がいたり半袖Tシャツを着ている人もいるのと
同じですね。

中華まんじゅうとおでんが始まったら、
さらに作業が増えました。
中華まんは、ケースに入れてから「蒸す」ような形に
なるので、30分間は準備中になり、販売できません。
天気や時間帯、その日の人の入りなどから何個ケースに入れて
販売準備をするか、「読み」が大変です。
すべて、販売開始時間も管理されていますが、
終了時間、ようするに消費期限も管理されているので、
廃棄処分=無駄が出ないようにしないといけません。

おでんも同じです。
よくしみておいしいのでは?と思うけれど、
長時間たったものはやっぱり逆に味が抜けてしまって
おいしくないそうです。まあ家でも翌日のおかずは
おいしくても3日目はさすがに・・・という感じですね。

私はおでんをコンビニで買ったことがなかったので、
また、西の人間なので、
「ウィンナ巻き」とか「牛すじ」を注文されたとき
はてどれがそうなのか?探してしまいました。
正直いうと、コンビニに充満するおでんの匂いはどちらかというと
苦手です。

あたたかい飲み物の補充も加わりました。
コンビニは四方、冷蔵庫や冷凍庫、温かいケースで囲まれています。
毎朝の任務の中には、温度管理表の記入があります。
あらゆる冷蔵庫等が適正温度プラスマイナス3度程度の範囲内にあるか
確認するためです。
すべての商品はきっちりと最適な温度に保たれているのです。

年賀状やおせち、クリスマスケーキの予約注文など、
新たな任務も開始。
加えて、地域振興お買物券(電子と紙)が開始。

目くるめくような忙しさでした。
でも、事務仕事ばかりしてきた私にとって、
なんだか楽しくてこれでお金もいただけて嬉しい限りなので
きついとは思わないのです、不思議と。

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ガテンなお客様(コンビニバイト日記7) [コンビニバイト日記]

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あまりお客様のことをじろじろ見て
あれこれ詮索するのはよくないと思いつつ

やはりコンビニのバイトの一番の醍醐味は
色んなお客様を見ることです。
人間観察です。

前にも書いた通り、近所の工事現場のガテンな
お兄さん、おじさんが私の勤務時間帯は朝ごはんを買いにきます。

私はニッカポッカ(あまりにむささびみたいに大きくないもの)に
そして腰の道具をたくさん入れたベルトに憧れがあります。
だから彼らがくると気持ちが浮き立ちます。

でもそうしてもいられません。
なぜなら彼らはバンなんかに数人相乗りで現場に来るので、
一気にぞろぞろっと客が混み合うことになるからです。
レジは二つ。スピードが必要ですが
私はまぁ慣れてきたとはいえまだ空回りが多い。

で強面面で体格のいかつい男性たちは
意外と、というかイメージに反して
謙虚で優しくて丁寧です。
むしろその他の一般のお客様より物腰が
やわらかいくらいです。

カップ麺、調理パン、菓子パン、飲み物、おにぎりやお弁当、カップみそ汁。
朝ごはんメニューはいろいろ。
フライや肉まんなどのオーダーがあると、
手を洗い、消毒液を吹きかけてからトングでとります。
また、パンやお弁当の温めを頼まれると、段取り等のタイミングが
大変です。

まだまだミスの多い私にも、かれらは気長です。

いつもクーポンのついた飲料やお菓子を7人分買っていく
ちょっと暗い目をしたイケメンのお兄さんがいます。
一番若いのでしょうか、自分のタバコとチョコを買うついでに
使い走りにされているのかもしれません。

アルバイトを始めたばかりの頃、この人が
10本以上のペットボトル飲料と他こまごましたものを
購入しました。そしてレジ袋は二つ、と所望しました。
私はてっきりお使いの品物と自分の商品を分けるつもりかな、と
大きい袋と小さい袋に分けていたのですが、
私の指導をしてくれる厳しいベテランのおばさんが、
「違います!重いから均等に二つに分けるんです!」と
教えてくれて、ハッとしました。
やっぱり私はどうにもトンチンカンなようです。
そんなときもその人は「あ」という顔はしていたけれど
何も文句も言いませんでした。

確かに、重いものを入れたレジ袋の持ち手は細くなって
指がちぎれそうになりますね。しかも
最近のレジ袋は薄いので破れる心配もありますね。
とほほ。

他に私が大好きなガ団体さんがいます。
親方みたいな人は、物静かで人の好さそうな
いがぐり頭のメガネのおじさんです。
徒弟の3人はなぜか全員、明日のジョーみたいに
長めの前髪をなびかせた黒髪の若者です。
共鳴?影響?しあうのでしょうか。

一人は外国人風で、必ずカフェラテと甘い菓子パン。
ふるさとの味がするのかしら。とか。
一人は手袋の消耗の激しいお仕事なのか、しょっちゅう
作業用の手袋を買っていきます。
あと一人は髪をくくっていることもあります。

ジョー軍団。そろって礼儀正しいですね。
コーヒーマシンが故障してすごく待たされていた
ことがありましたが全然苛立ちを見せませんでした。
私だったらジリジリしてたかも。

私の数々のミスについてはまた今度書きましょうか。

注。プロとして、そっと観察はしても
お客様と目を合わせない方がいいかも、と
胸元を見ての接客を心掛けるようにしました。
まあ守秘義務はどの仕事にもありますが
どんな状況にあっても
バーテンやホテルマンのように、何も見てませんよという
ような顔をしたプロになりたいです。

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コンビニの客人(コンビニバイト日記6) [コンビニバイト日記]

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コンビニにまつわるエトセトラ。久しぶり。

コンビニではもう9月1日から
肉まんが始まりました。
冷やし中華などの冷たい麺類もまだまだ
販売していますが。

早朝の時間帯、
私の勤めるコンビニには常連さんが
何人かいます。

向かいの中学校の先生。
その中学校が現在工事中なのでその現場で働く人たち。
ほかにも解体現場、道路工事の現場、色んな現場の
作業員たち。
50mほどのところにあるバス停や
1キロほどのところにある私鉄の駅を利用する
通勤途中の人たち。
近所のお年寄りやおばちゃん。
ジョギングやウォーキングの途中の人。

判で押したように同じ行動パターンのお客さん、
お買い物の品々に決まったパターンがある人がいて、
顔と行動をセットで覚えていたりします。

おにぎり3個の男。
「いつもの」タバコと、コーヒーとコッペパン、
お弁当とお茶とお漬物、のおっちゃん。
全身入れ墨で、甘い菓子パン2個の男。
クーポンをまめに利用する現場の人。
スヌーピーのエコバッグの男性。
3千円くらい毎日買い込む女性。
お手拭きを所望する男。
豆乳2本の痩せた女性。
ショートホープ3つのおじいさん。
インゲンの胡麻和えとブルーベリーヨーグルトの若い男性。

私は平日の週3回働いているのですが、
週に5日もしくは7日
同じ行動の人も中に入ると思われます。

ガテン系という言葉が通じるのは、40代以上の方だとおもいますが
昔そういう名前の肉体労働向けの雑誌がありましたね。
私はガテン系の人にちょっと憧れがあって、
ニッカポッカ(最近は履いていない人も多いです)と
道具のたくさん入ったベルトがすごくカッコいいと思います。
そのガテン系の人たちと、店員としてでも、
〇番のタバコください、とか温めてください、という
会話を交わすのがウソのようです。

またガテン系の人については詳しく書きたいかも!

今、個人情報にうるさい世の中ですが、
買っているものを見ることができるレジ担当の立場というのは
どこか気まずいというか、
気になりはするけれど、その人の買い物のパターンから
垣間見える事情など、詮索してはいけないものなのだと
なんとなく感じます。(ここで書いたりしてもNGかな)

最初、
朝っぱらからお酒やおつまみを買う人を見て
おっ!と思ったのですが、
冷静に考えれば、
夜勤明けの人かもしれないし、
お休みの日なのかもしれないし、
まぁそうでない人もいるかもしれないけれど。

始業時間はとっくに過ぎているのに、
中学の体操服を着た男の子が、
お母さんらしき人と一緒に、
揚げ物を買ってコンビニ前の縁石に座って
並んでそれを頬張っている。

なんか背後に切ない物語がありそうな光景です。



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コンビニ歳時記(コンビニバイト日5) [コンビニバイト日記]

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コンビニバイトの話ばかりです。

小学校の頃、うちの家業は花屋だったのですが、
お店屋さんにあこがれる友達が面白がってお手伝いしたがるのに、
接客・対人が苦手な私はバックヤードで遊ぶ専門でした。

それが今、接客の仕事を面白いと思っているなんて
自分でも不思議です。

ただ、コンビニのお仕事は、少なくとも私のシフトの
早朝の時間帯は、「接客の合間に作業する」のではなく、その逆で、
やるべきことがとても多く、やりながらお客さんが来たら飛んでいく、
という感じです。
思ったよりも動き回るということに少なからず驚いています。
おしりのポケットのスマホ歩数計で見ると、
3時間で3500~4000歩くらい。狭い店内を!

どういう作業があるかというと、

CG。これはレジ内の釣銭を一定に保ち、余分は
奥の金庫にしまうことです。まぁ賢いレジがすべて
計算してくれるのでそれに従えばいいのです。
現金に触れるのはこの時だけなのでちょっと緊張します。
ここで、公共料金やネットショッピングの払い込み用紙、
クーポン券などもまとめます。

フェイスアップ。消費期限を確認しながら、
店内の陳列棚の商品をきれいに並べます。

品出し。裏の事務室兼倉庫から、台車に乗せて
補充すべき品物を出してきて、しかるべき配置に、
(もちろん消費期限をチェックしながら最後列に
並べていきます。
身長が低いうえ五十肩をやった私には、
最上段に品物を並べるのはけっこうきついです。

面白いですねぇ、月曜日は栄養ドリンクがよく売れているし、
土日はなぜかもやしとか豆腐・納豆が出ています。
お天気や気温の1度でも売れるものは違い、ということは
売れ残り商品も増減します。

すいか。根ショウガ。プラム。デラウェア。
あんみつ、葛まんじゅう。そうめん。冷ややっこ。
ゴキジェットにサラテクト、蚊取り線香、汗拭きシート。
お客さんがレジに持ってきて、あ、こんなものも
置きはじめたのか!と気づくことも多いです。
意外と季節感があるのです。
まぁ商売というのは、そこに訴えるものだなとは
思いますが。

沖縄フェア、カレー祭、有名イタリアンシェフとのコラボ、ハワイアンフェア、
揚げ物祭り、デザートフェア。
2-3週間おきに目まぐるしく変わるフェアが開催され、
新製品が陳列棚に並びます。
定番商品(たとえばこの季節にグラタンやおでんを食べる人がいるのか?
と不思議に思うのですが、おいてあります)もあり、
新商品、季節商品、期間限定商品、が変わっていきます。
飽きやすい人間にあの手この手でトラップをかけます。

すべてがバーコードで管理されているので、
各店舗でも、そしてコンビニ親会社でも、
売れ筋商品などの統計も出ていると思うのですが、
そういうものとにらめっこしつつ発注するのもこれまた
ゲームというか株式投資のように面白いのかもしれません。
オーナーさん、店長さん親子はいつも
頭を痛めていますが!!
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コンビニという小宇宙(コンビニバイト日記4) [コンビニバイト日記]

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友人の佐渡土産。

先日、「コンビニ人間」という本について言及しました。
少し前に芥川賞をとった作品です。

子どもの頃から、世の中の事柄のとらえ方がどうしても
周りの人とずれていて、うまくいかない女の子が主人公です。
彼女は、悪意はないのですが
他人から望まれる言動をすることがとても苦手で、
それを読み違えてはトラブルを起こします。
そこでて、トラブルを避けるため、ただただ受け身で生きていく
という処世術を身につけます。

大学生になった彼女は、ひょんなきっかけからコンビニのアルバイトを
始めます。
そこでは、決まったスケジュールで、何をすべきかというのが
ハッキリしていて、彼女は水を得た魚のように生きやすさを感じます。
しゃべる口調なども、バイト仲間の真似をして、人と自分との違和感を
埋めようとします。

しかし、大学を卒業しても、30代後半になっても、
就職せず、結婚もしないでコンビニバイトを続ける彼女はまたまた
周囲から浮き始めます。

私は週3回、6時から9時という早朝の短時間ですが、
確かに納得するものを感じます。

コンビニはコンパクトで完結した小宇宙です。
ほぼ分刻みに、やるべきことが決まっています。
正義はただひとつ、お客様を満足させること。

私も、時々ゲームをしているような感覚になります。
ひとつひとつ、決まった型の課題をクリアしていき、
敵を倒していき、ポイントを稼いでいき、
ゴールする、というような。

決められた作業をする合間に接客をするのですが、
動線やら足音などから、店内を回っているお客さんが
レジへと向かうタイミングを見計らって、
お待たせすることなくカウンターの内側へ走ります。
作業は多くても、最優先すべきはお客様なのです。

コンビニの食品には消費期限がありそれもまた絶対です。
その1時間前には廃棄をしなければなりません。
間違ってレジまで進んでも、警告音が鳴り、
その商品を売ることはできません。

お弁当類とサンドイッチ、サラダとデザート、
そしておにぎりなど寿命の短い商品のトラックは、
1日2便ありますので消費期限も
同日中に2種類あります。午前3時と午後9時とか。

消費期限が近づいた商品のリストが定時になると印刷され、
その商品にシールを貼ります。(それをコンビニのカードで
買うと、ポイントが何倍かつきます)

それでも売れなくて、タイムリミットが来たら、
定期的にする「フェイスアップ」の作業で
店員が「廃棄」の処理をします。

これは一番いやな作業です。
1時間の間まだ食べられるので、困っている人に
配るとか、できないのでしょうかねぇ。
割引して売るとか。

私もこの小説の主人公ではないけれど、
コンビニという小宇宙でのゲーム、嫌いではありません。
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カスハラ(コンビニバイト日記3) [コンビニバイト日記]

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コンビニバイトも3か月目になり、お客様の応対にも
だいぶビビらなくなりました。

早朝はおにぎりやサンドイッチと飲み物、
タバコと新聞などの2~3点のお買い物するというお客様が
ほとんどなので、ピピッとバーコードリーダーを当てるだけです。
しかしあのピピッというやつも人を見るのか、まったく
反応してくれなかったり(日光やしわに弱いのです)
逆に長くあてていると2回読み込んだりするので要注意です。

今のご時勢、SDGsで
「レジ袋はおつけしますか?」や「お箸やスプーンはご利用ですか」
という質問をするのですがこのタイミングも難しいです。
一連の流れがすーっとうまくいって、
美しくフィニッシュするとちょっとした達成感があります。

それでもまだ色々ミスをします。
ちょっとでもレジの操作や応答などでもたついたりすると
(マスク越しでよく聞こえなくて伝わらないことが
往々にしてあります)必要以上に怒るお客様がいます。

今の時代はなんでもハラスメントといいますが
いわゆるカスハラ、カスタマーハラスメントに当たるのでしょうか。
怒鳴り散らす人、不機嫌をあらわにする人、舌打ちをする人。

こういう人は何か世の中に不満をもって生きているから
何も逆らえないだろうという相手、たとえばコンビニ店員などに
当たり散らすのでしょうねぇ。

運転をすると人が変わる、という人がいますが、
最近話題の「あおり運転」、恐ろしいです。
車は走る凶器、凶器を手にすると自らも凶暴になるというなら
毎日包丁を手にして料理する人が凶暴になったら
怖いですね。

家庭内や職場で身体的、精神的な暴力をふるう人もいますが
外で見ず知らずの人に暴力を振りかざす人もいて、

知らない相手に怒鳴ったり当たり散らしたりする人の
気持ちの機微というか、何なのでしょう。

ミスったりもたついたりして
そういうお客様に怒られるのが怖いから
私などはびくびくすぐに焦ってしまうタイプなのですが、
本当は落ち着いてやればいいんですよね、
わかってはいるのです。
まぁそれほど怖い「カス」様はあまりおみえにならないので
大丈夫ですが。

常連さんの動きでレジへ向かわれるタイミングを計り
レジへ走る>無駄な質問をしない>さっと対応する、
スッと買い物を終えて帰る、が決まると嬉しいです。

交通系のプリペイドカードやコンビニのプリペイドカード、
スマホや腕時計、様々な方法で支払いをする人がいます。
これは釣銭もないしスマートですねぇ。素早いです。

コンビニに慣れている人は、
バーコードのある面を上にして商品をカウンターに並べてくれたり、
自らレジ袋や割りばしの要不要を申し出たり、
動きがスムーズです。
こうなったら、もうお互いに動きがうまく連動したら
「決まった!」と体操の技が決まったような喜びです。

でも、スマートだからいいってわけでもないと思うのです。
スマートでなくてもいいのです。
年配のお客様がパネルタッチに戸惑ったり
小銭でもたついたりしても、もちろん怒らず
ニッコリ笑顔で対応です。
後ろに並んでいるお客様が時々じりじりしているようですが。

ところで気になっていた「コンビニ人間」という小説を読みました。
「明るい夜にでかけて」でも主人公はコンビニでバイトする
大学生で、物語の主な舞台はコンビニでした。

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コンビニは昔のタバコ屋さん(コンビニバイト日記2) [コンビニバイト日記]

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私が勤めているコンビニは、
割とのどかな場所にあります。

早朝に多いお客様はダントツでおじいさん。
(年齢キー、青50~です)
コンビニのオーナーも推定70代の気のいい人で、
常連さんはよくお天気の話や世間話などをしていきます。

タバコ、新聞、牛乳などを買っていかれます。
なんだか微笑ましく感じます。

タバコですが、コンビニ商品の中で一番大変なものです。
まず、種類が多い。
銘柄で言われてもわからないので、お客様に番号で指定してもらい、
それを探してからのお渡しです。
昔の、聞きなじみのあるセブンスターとかキャスターとか
マイルドセブンなどはなんか全部名前が変わっていて、
もうありません。

外国ものも多数。そして各銘柄、タール数?だかなんだかで
5ミリとか8ミリとか10ミリとか2~3種類に細分化されていたり、
ロングサイズ、箱に入っているもの、
メンソールや他フレーバーがあったりします。

お客様が指定するものを出すのは番号で解決ですが、
問題は補充するときです。裏のロッカーにしまってある
ストックから減ってきているものを探すのが一苦労。
(すべて番号で管理してほしい)

その120種類以上あるいわゆる普通のタバコのほかに、最近、
電子タバコなるものがあります。
これもいくつかのメーカー?各数種類。

普通の田舎町の片隅のコンビニで、
こんなに専門店並みの品ぞろえ。
喫煙者の方々は今や分が悪い立場ではありましょうが、。

昔のように子供が大人のおつかいで
タバコを買いに行くのは今はアウト、
未成年にタバコを売ってはいけません。(お酒も)
なので、コンビニの賢いレジは、
タバコやお酒のバーコードを読み込むと、

年齢確認を促します。
まずお客様本人に。
そして店員が目視(もし怪しそうだったら
身分証明書を提示してもらう)で確認。

この確認ボタンを押さないと、レジが
先に進みません。

昔の漫画で、タバコ屋さんは
着物を着て髪の毛をお団子にしたおばあさん、
そんなイメージがあります。

コンビニでタバコを打つとき、
慌ただしくはありますが
そんなおばあさんの気持ちになったりします。
(おばあさんは常連さんの選ぶ銘柄など
頭で覚えていてスッと出したりしたのでしょうねぇ)
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