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カルトの子たち [日常]

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「星の子」に関する前記事では、結局
自分の意見や感想を述べることを避けてしまいました。

実は、
私が小学生の頃、叔母が仏教系の新興宗教に通い始めて、
その母親である祖母も行くようになりました。
私も何度か連れて行かれ、熱く語る講師の話をけっこう
真剣に聞いていました。ああいう話は初めて聞くもので
衝撃的でした。

その宗教は、とにかく葬式仏教が戒名などで金もうけをして
いることを強く批判、攻撃し、
そして、信心深くその宗教の話を聞き、勉強をして試験を受け、
「悟り」の境地にまで達することなければ地獄に落ちるんだと
脅迫してきます。
その脅迫を真に受けて、また、頑張ってその悟りの境地に
達しなくては、という思いも起こりそうになりました。
ちょっとだけ。「洗脳」されかけたのですね。

祖父は大反対して家の中が荒れに荒れました。

いわゆる「カルト2世」ではないけれど、そういうことが
過去に私もありました。
結局祖父の反対をおして叔母も祖母も通い続け、
やがて祖父は病気で亡くなりました。

他の叔母たちも自分たちの母親である祖母に
おこずかいなどあげていたのが
祖母がすべてお布施などとしてその宗教につかって
しまうのでやがてあげるのをやめました。

うちにはその宗教の本やビデオが段ボール何箱も
たまるようになりました。

いやあ、それこそが地獄でしたねぇ。
うちはお金がそんなにないので寄付金何億円という
ことはなかったけれど!

叔母は少しづつ熱が冷めていったようで、
祖母は元気なうちは通っていましたが
認知症になりやがて亡くなってからは
もうすべてが過去のこととなりました。

壺を売りつけるわけではないのですが
信者たちから吸い上げたお金で立派な会館を建てて
名を伏せて心に迷いや悩みを持っている人向けの
本などを入り口としているのはやっぱりカルトっぽい
といえるのかなぁ。
(ベストセラーになったりしていて)

サプリメントや健康器具等は、体。
新興宗教は、心。
それを介して結び付けられる、
カモとサギ。
搾取する側、される側。

これはいつの世にもあり続ける構図なのでしょうか。

しかし与党である政党の、
総理大臣やほか上層部のる議員などと
こんなにも深い関係を持っていることは全く知りませんでした。
それがショックでした。

そして暗殺事件がきっかけとなり
こんなにも明るみに出たことは
いいことだったと思います。

子育てをしていると、
ある意味ですべての親は、自らの価値観で
真っ白で生まれてきた子供を「洗脳」することになるとは
思います。

でもカルト二世のように、
一般社会と大きくかけ離れた価値観をもった家庭で
育てられた子供たちは、

周りとの差異を感じ取ったときに、
自らの意思で(洗脳されきっていなければですが)
信仰の自由を与えられるべきだと思います。
親の選んだ信仰ではなく。

もちろん、犯人が元首相を殺害したということを
正当化することはできませんが。
カルト宗教の数の分、その数倍、数百倍は、
不に陥れられた家庭はあるのです。

怖いですねぇ。人の心を救うという名目の宗教も、
人の心を余計、苦しめてしまっています。


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